不動峠でエベレスティングを達成した記録
この記事のまとめ(忙しい方向け)
- エベレスティングとは1ライド単一区間を用いて8848 m獲得すること。
- 茨城県つくば市にあるヒルクラの名所、不動峠でエベレスティングを達成した。
- エベレスティングの個人的難易度は400 kmブルべと同等程度。
- きっかけや準備や当日の動き、完走した感想等々は本文をご覧ください。
~目次~
エベレスティングとは
この項目は最近はもう省いていいのではないかとすら思います。↓公式。
1ライドで8848mを登る。時間制限なし!というシンプルなチャレンジながら、意外と制約はあります。しかし、日本でも去年ごろから話題になり、ブログとして纏めていただいている先人も多くいますので、リンクだけ張らせていただき、省略します。
不動峠のエベレスティング適正
先に紹介した2つのブログでも共通して、挑戦するセグメントが重要であると述べられています。
・駐車場やコンビニがセグメントの途中や近くにあること。
興味のある方は展開
適度な斜度
目的が距離ではなく獲得標高であるため斜度が走行距離と反比例するためです。剛脚か大径スプロケの持ち主でない限り、斜度は緩いほうが走りやすいですが1%の坂(?)を選んでしまった日には下りも併せて約1800kmもの超ロングライドが必要になるわけです。下りは漕がなくていいから0kmと換算する方もいるでしょうが。
これは明らかに1ライドで達成できる距離ではなく、睡眠を禁じているエベレスティングには不向きな坂であると言えるでしょう。
大体の挑戦者の方々は5%(440km)~8%(220km)程度の坂を選んで挑戦しているようです。200kmの距離以下で達成というアチーブメントを狙う方は9%以上の坂を選ぶ必要がありますが。
快適性・利便性
一般のロングライドと異なり同一区間を何往復もする性質上、斜度や距離などの直接的な数値データ以外も重要になります。
例えば舗装がキレイであるなら登りもスムーズですし、下りもストレスなく時間を稼げます。また、セグメントの近くにコンビニや駐車場があることで補給が容易になります。登っている最中や頂上での見晴らしは毎回のモチベにつながるかもしれません。
下りの速度アップやハンドリングの簡易化のために道の直線具合を気にする方もいらっしゃいますが、風との相性で表裏一体だと私は思います。
コンビニや商店の有無はとにかく、舗装の状態はデータで表しにくい割に本チャレンジの難易度に大きくかかわってくるポイントです。振動は確実に手のひらや股部にダメージを与えます。往復の回数分蓄積することになるので出来るだけキレイな路面を選びましょう。
当日の装備及び用意したもの
駐車場の隅に荷物を置いてベースにする予定を立てたので、装備は最小限でした。
自転車
装備
荷物
当日の動き
時系列で行動を書き出してみました。
途中までは3本に一回休憩、ラスト6本は2本に一回休憩しています。
時刻 | 本数 | 獲得標高 | 行動 | 感想 |
00:00 | 起床 | 睡眠時間は4時間。特に眠気は無し。 | ||
02:00 | 買い出し | おにぎり4つ、パン2袋、水2L、アクエリ2L。 | ||
02:15 | 0 | 0 | スタート | 当然真っ暗 |
03:50 | 3 | 795 | パン2本おにぎり1個 | ペースと暗い下りにも慣れてきた。 |
05:30 | 6 | 1590 | パン3本 | 夜明け5時頃から最初のローディー出現。 |
07:15 | 9 | 2385 | おにぎり2つ | 駐車場もローディーの車が増えてきた |
09:00 | 12 | 3180 | パン3本 | 約1/3が終了。先のことは考えず登る。 |
10:45 | 15 | 3975 | パン2本おにぎり1つ | 丁度補給を使い果たす。ピッタリ。 |
12:20 | 18 | 4770 | 買い出し及び食事 | 17,18本目の疲労がキツかった。食事はかつ丼、ウイダー、カフェラテ。補給はおにぎり4つコッペパン2つと小粒アンパン1袋。 |
13:15 | 18 | 4770 | 再開 | 薄手長袖ジャージに着替え。その場で干す。 |
15:05 | 21 | 5565 | コッペパン1つ | 大分足が軽くなってた。休憩ハ偉大。 |
15:40 | 22 | 5830 | ミニアンパン1つ | サイコンのマウント破断、液晶破損。 ログ取りをスマホに切り替え。 |
17:30 | 25 | 6625 | おにぎり2つ | 大分人も減り、2人程度。休憩中に日没。 厚手に再度着替え。 |
19:35 | 28 | 7420 | コッペパン1つ | このパックの3本目もだいぶキツかった。もう1枚のインナーを重ね着。 |
21:05 | 30 | 7950 | おにぎり1つジェル1つ | ここから2本に一回休憩。だいぶ楽になる。自販機で水の補給。エナドリも購入して飲む。 |
22:25 | 32 | 8480 | ミニアンパン2つ | イノシシをはじめ、野生動物が割といる。 |
23:37 | 34 | 9010 | ゴール。記念写真。 | 最後は力を振り絞って思いきり踏んだ。 |
23:55 | 34 | 9010 | 駐車場に帰還。 | 記録終了。自走で家まで帰った。 |
補給を見ていただけると分かるかと思いますが、普段のロングライドと同じ補給でも行けるだろうなとは思っていたので、パンやおにぎりで統一してみました。
さらっと書きましたが、サイコンがダメになった時はめちゃくちゃ焦りました。不動峠の不安点として挙げた舗装の悪さがもろに出た形です。
疲れも相当たまっていたので、スマホでログ取れなければそのまま練習会だったことにして帰っていましたね。。。
また、以下に時間に対する不動峠の本数及び獲得標高をプロットしたグラフを用意しました。25本以降にペースが若干落ちてますが、ソロで挑んだにしてはペーシングがうまいこと行っていたという印象です。
撮影した写真
全く景色も変わらないライドなので、あまり写真は撮ってませんが数枚紹介します。
認定を受けるために
最初にリンクを張ったエベレスティングの公式(?)サイトから認定のためのログ送信が可能です。事前にStravaにログを上げておく必要があります。
直近200ライドの中から獲得標高が4000mを超えているものを探してくれるので、
該当記録を選び、
こんな感じで数値や実施場所の情報を記載して提出します。
数日待つと、
晴れて公式サイトに達成者として記録が載るわけです。
日本の峠では229件目の認定となりました。不動峠として初の認定、また、有名な峠での認定(自己申告)も受けることが出来ました。
やったね!
乱文乱筆長編にお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆様がエベレスティングをする際の参考になれば幸いです。
ではまた・。・n
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